第15回 リフレクティブSV勉強会
以下の通り、第15回リフレクティブSV勉強会が開催されました。尚、開催はZoomを原則として、2か月の1回の頻度で定期的に実施しています。
■ 日時:2025年9月28日(日)10:00-12:00
■ 参加者:全10名
・2019年度修了者:2名
・2020年度修了者:1名
・2021年度修了者:1名
・2022年度修了者:2名
・2024年度修了者:4名
■ スケジュール
10:00-10:25 自己紹介
10:25-12:05 リフレクティブSV
■ 実施記録
今回は、10名の参加者で勉強会が行われました。SVeeから提出された事例は、週1回面談対応などを行う契約をしている企業の新入社員の1回目の面談のものでした。
Clは4月に入社し新人研修を経て配属されて数か月経ち、急に業務中に泣いてしまうことが増えました。職場としてもフォローしますが状況は改善されず、困った上司からSVeeに面談依頼がありました。Clは約50分/回の面談のスタート時からひたすらさめざめと泣き、約半分以上の時間が経過してしまいます。本人のなかで何かしら不安を感じているようでしたが、言語化が難しい様子でした。SVeeは、睡眠や食事の状況、週末の過ごし方など、最低限の体調確認はしましたが、残りわずかの時間で受診勧奨をするか迷い、その時点では行わず、2回目の面談の約束をして終了とします。SVeeの要望は、本人、職場の双方をふまえ、2回目の面談に向けて対応の考え方を検討したいというものでした。
SVorは、事例の内容やSVeeの考えを受け止め、困り感や悩ましさにとどまり、寄り添いながら、検討の視点を明確にし、SVeeに検討を促していました。リフレクションでは、その「とどまる」プロセスの有効性についてコメントがありました。また、受診勧奨に関する考え方、また、Clにとって「泣く」ことの意味についていくつも意見が出され、参加者全員にとって興味深い時間になりました。